KLC3周期目 受精障害⁈
本日受精確認。前回はふりかけ法で受精していたし今回も大丈夫だろうと思っていたが、予想外の結果だった。
5個成熟卵のうち受精したのはたったの1個だったのだ。5個もあれば悪くても半分の受精率かと予想していたのだが、予想をはるかに下回る受精率。
あんなに頑張って通って打った注射は何だったのだろう。いくら誘発をしても結果は毎回1つの受精卵しか出来ない。ふりかけか顕微かは培養土任せにしていたため、対応に不備はなかったのか、病院への怒りも湧いてきた。電話確認のため詳細な情報がもらえないのももどかしい。
さらに、今回は凍結胚盤胞を目指すことになるが、胚盤胞になる確率は30%程度との情報をネットから入手し落ち込む。
一体いくつもの壁を乗り越えればゴールに辿り着くのだろう。
原因も分からず、結果の確約もないままに頑張るというのは精神的にかなりキツイ。
思えば、私は学生時代からテストが大の得意だった。高校受験、大学受験、国家試験などの試験を努力と運で自分の思い通りに進んできたのだと思う。
受精確認の電話は試験の合格発表に似ている。ここに来て初めてといっていい挫折を味わった。原因が分からないため努力のしようがない。
この頃から不妊治療へのストレスがかなり溜まり、仕事へのモチベーションもガタ落ち。家庭でもテンションが下がり夫との会話は不妊治療についてばかりとなった。どうしても妻側だけが仕事もプライベートも犠牲にして治療をしているという考えになってしまい夫を責めたりもした。友達との飲み会やご飯も、特に頻繁に会わない友達とは子供に関する質問をされるのではというヒヤヒヤ感を考えるだけで会うのも億劫になった。
休職しようか、、とはいえ不妊治療には莫大なお金な必要だ。合理的に考えれば働きながら治療する方がいいに決まっているが、気持ち的にはもう辞めたい。
兎にも角にも、次回の診察ではドクターの威圧に負けず受精結果について詳細に聞かねば。
KLC3周期目 採卵と喧嘩
この周期の採卵はかなり綱渡状態。卵胞の育ちが遅く注射が追加されたため通院回数がかなり多かった。必須の社内研修の予定を直前で変更してもらい、旅行の予定にも被ったため旅行日程を変更。さらに旅行から一足先に帰京し加藤へ直行するようなスケジュール。1週間取っておいた有給もほとんど通院で終わった。
しかもこの注射によるホルモンのせいなのかストレスが溜まっていたのか、旅行直前に駅で夫と激しい喧嘩をしてしまったのだ。普段喧嘩がほとんどない私たちには珍しく人前で周りも気にせず言い合いの喧嘩。
原因は夫が待ち合わせ時間に遅れ、新幹線に乗り遅れたことである。私は朝早くから病院へ行き、終わる時間も逐一報告し、なんとか予定の時間に間に合わせようとしていたにも関わらず、夫は仕事や家事に時間をとられ間に合わなかったとのこと。やはり不妊治療は体力的にも精神的にも妻への負担の方が大きいし、仕事やプライベートな予定など色々調整しなければならずストレスが半端ない。普段ならそこまで怒らないようなことでも激怒するくらいストレスが溜まっていたのだろう。
さらに悪いことは続き、卵が11個程できたが卵巣の場所が奥だったため採卵が激痛で激痛で、採卵中、あと何個ですか?もういいです、などと訴える程。終わった後はぐったり放心状態だった。
結果、成熟卵が5個獲得できた。これでようやく貯卵か⁉︎
明日は受精確認。
KLC2周期目 採卵…からのまさかの空胞
判定日が過ぎてあっという間に2周期目突入。不妊治療をしていると1ヶ月が本当に早い。
さらに今回の生理周期は26日となぜかいつもより4日ほど早い。
2回目の採卵も前回同様、早朝8時くらいに夫と西新宿に参上する。今周期はD3からクロミッドを服用していたため卵胞は2つあり、うまくいけば2つ凍結できるかしらなどと淡い期待をしていた。いわゆる貯卵ってやつだ。
D10のホルモン値
E2 777
LH 12.0
P4 0.3
採卵後、ベッドで横になっていると看護師さんが結果用紙を持ってきてくれた。
そこに書かれた数字を見て頭がフリーズした。「えっ…ゼロですか…?」
看護師さんが気まずそうに頷き、以降の診察スケジュールが変わる旨が説明された。後から知ったのだが、隣の人に聞こえないように結果を声に出さずに紙で教えてくれているようだ。
私は全く想定外の結果で、頭が真っ白な状態。
呆然としたまま4階へ降りると夫が待っていた。夫の方も採精の前に手順の変更を言い渡されたようで、状況をある程度は把握していたようだ。
泣きそうになりながら診察を受けた後も、どうして?の気持ちがぐるぐる。空胞のリスクもあることは最初に説明は受けていたが、まさか自分がそうなるとは。卵が取らなければその先には進めない訳で、考えれば考えるほどショックが大きかった。
夫とランチのお店へ入ってもまるでお通夜のよう。夫もショックだったようだ。
どういう流れで↓の会話になったのか覚えていないが、
私「卵取れなかったから採卵代安かったよ。」
夫「おいくら?」
私「2万8千円(ピース✌️)」
夫「よっお安いっ!」
という早くも金銭感覚が麻痺した謎の掛け合いで2人とも思わず吹き出してしまい、夫の明るく行こうぜ!という言葉で気持ちが吹っ切れてきたのだった。やっぱり笑うって大事だな。
切り替えて次からまた頑張ろう。
KLC1周期目 判定日
判定日までの12日間はとても長く感じた。仕事中もやたら子宮に意識が向いてしまう。手帳には子宮日記とやらを書いてみたりした。
移植の次の日にはトイレ時に出血少々と茶おり、お腹の張り感を感じ、6日目には左卵巣が掴まれるような痛みにだるさ、生理痛に似た痛み、10日目には胸のハリと生理痛のような痛みを感じた。
何度検索したか分からない「妊娠の超初期症状」で検索魔と化し、人様のブログで移植後反応を読み漁る。
これはもしかするともしかするかも⁉︎なんて淡い期待を抱き、初回で妊娠したら成功報酬の対象になっちゃうわなどと心配したのもつかの間、結果は真っ白な陰性。0.1は機械の誤差で着床反応はゼロとのこと。
ま、そんな簡単にはいきませんよね〜
診察時間は秒殺で、フォローの言葉など初めから期待してはいなかったがこの時はさすがにシステマチックすぎる対応にイラッとした。
次からは凍結胚盤胞の移植だそうな。
判定日ホルモン値
E2 48
P4 2.4
β-HCG 0.1
KLC1周期目 初移植
無事受精してくれたようで、初移植へ。
卵の状態は
8分割、グレード3、ふりかけ法
子宮内膜11mm
オペ室の流れは採卵と同じようだ。名前と生年月日を言っている間に消毒され、モニターで移植する卵がチューブに吸い取られるのを確認し、それを戻す。
膣内にチューブがなかなか入らず、痛みもあり冷や汗が。。早く終わってくれーと心の中で祈った。
終わった後はぐったり。採卵より疲れた。
判定日は12日後。どうだろうか。
KLC1周期目 初採卵
いよいよ初採卵。初めての体験はいつでもドキドキワクワクする。
夫と共に早朝に受付しすぐに採卵室へ。ピンクのベッドがカーテンで仕切られ並んでおり、雑誌も美容院並みに揃っている。看護師さんが順番に名前を呼び、トイレ指示をし、オペ室に連れていく。なかなか手厚い。
せっかちな私は、順番が飛ばされやしないかなどと無駄な心配をして看護師さんに聞いてしまったくらいだ。
そしていよいよ自分の番。
オペ室に入ったとたん、足元の体重計に乗るよう指示、体重計から降りると静脈確認、そしてオペ台へ。ここまでものの数秒。オペ室は薄暗くて無機質な雰囲気で緊張MAX。
オペ台の上で名前と生年月日を言い、その間に消毒される。看護師さんが手を握ってくれるので少し気が紛れたが、消毒が容赦ない感じで痛かった。針が卵巣を刺す時にはチクっとしたが一瞬だった。その後のチューブで卵を吸い取られる時が何ともいえない鈍痛というか生理前の下腹が重たい感覚に似ていて不快だった。
採卵中はモニターで卵がチューブに吸い取られていくところが見えるのだが、本当に卵があるのだという感動と、自分の分身がとられていってしまったような喪失感みたいなものが残った。
何はともあれ、様々なブログで激痛という声もあり覚悟していたが、想定したよりは少ない痛みで無事成熟卵が1つ取れたのだった。夫のオタマも無事採取され、一安心。
今回の採卵で大変だと思ったのはやはり仕事との両立。採卵日の決定も2日前だし、なんと前々日、前日と点鼻薬と座薬の時間指定まであるのだ。そして翌日には指定時間に受精確認の電話。当たり前なのだかこちらの仕事の都合なんてお構いなし。体外受精を開始したとたん、次から次へとtodoが出てきて、大きな流れに飲み込まれていくようだ。
幸い3日後の移植予定日は休日なのが救い。実家への帰省をキャンセルしよう。
不妊治療をしていると、仕事の予定も休日の予定も入れにくくなるのだと痛感…
KLC1周期目 初診
KLCを選んだ理由は、口コミサイトを見て患者数が断トツに多く、実績もあること、「最後の砦」と言われていること。
私はとにかくいち早く妊娠したかった。
今考えるとどうでもいいことだと思えるが、周りの友人やSNSで同時期に結婚したフォロワーさん達が次々と妊娠出産していて、いわゆる出産ブーム。なかなか妊娠しにくいと言われていた親友もあっさり妊娠。
仕事で昇進したいとか、やりたいことがあるわけでもないし、早く産休育休に入りたい。
そういう不純?な動機から、人工授精もすっ飛ばし、体外受精において実績のある病院ならすぐ出来るだろう、と。
夫と一緒に初診を受け、女医さんから「コトリさんの年齢なら1回あたりの妊娠率は30%ですね。中にはすごくラッキーな方もいて、1回目の採卵で3つとれ、その3つで第三子まで出産した方もいますよ。」
なんて言われたりして、ますます期待は高まった。
検査の結果、私にも夫にも特段問題はなく、1周期目は成功報酬の対象となった。
初診時はD11だったため、完全自然周期で採卵することとなった。